ゲーテが最期に見たのはセックスの光!?

ドイツの文豪ゲーテは、「肉欲を知らない動物はいないが、これを純化するのは人間だけである」と書き残しています。あらゆる動物が性衝動を持っていて、生まれてから死ぬまでセックスし続けます。強い性欲を持っている点では人間も全く同じ、もしかすると、他の動物たち以上なのかも知れません。ところが、人は自分の性欲が「ないもの」のように振る舞う生き物です。野生の世界では、「やりたいときにやる」が当たり前で、衝動を隠すことはありません。時には、ライバルを殺してでもメスとの性交に挑むものもいます。

人間は普段、性欲などこれっぽっちもないかのごとく振る舞います。性欲を表に出せず常に「嘘」の顔を演じているのが「人」であり、それをストレートに指摘してみせたのが、冒頭の言葉なのでしょう。

ゲーテは、性欲にまみれた人生を送りました。若いころの性的失敗を克服するために、たくさんの女性と性交し続けたのです。そうした経験をとおして、人間のドロドロの欲望を戯曲「ファウスト」に表現し、その第二部を書き終えた翌日に亡くなりました。最期の言葉は、「もっと光を」だったと言われています。「光」とはセックスのことだったのかも知れません。

弱くて早いことにコンプレックスを持っていた!?

「これを純化するのは人間だけである」という言葉は、人間の欲望の複雑さを表しているとも言えますが、人を客観視しているように思わせながら、実はゲーテ自身の弱点を自虐的に表現したものとも受け取られます。人一倍性欲が強くいつも女性のことばかり考えていながら性欲を表に出せず、しかもセックスが下手だったために女性を失った経験から、ゲーテは卑屈な根性を持っていたのです。

20才を過ぎたころ、ゲーテはシャルロッテという女性と激しい恋に落ちましたが、彼女にはすでに中年のフィアンセがいました。当時のドイツでは、美しく若い女性は裕福な中年男性と結婚するのが一般的。結婚とは豊かに生活するための手段だったのです。中年男性はセックスにも熟練しているため、物心ともに女性を満足させられます。シャルロッテもすでに「開発」されており、女の悦びを充分知っていました。

一方ゲーテは初心者で、かつ早漏ぎみ。シャルロッテは金持ちでセックステクニックも持ち合わせた男と、才能はあるものの貧しくて早い男とを比べて、前者を取りました。この経験が生涯にわたり、ゲーテの作品に大きな影響を与えました。

熟女の手ほどきで腕をあげた!?

若い女性もいつかは熟女になります。中年男性は、いつかは老人になります。当時の女性たちの悩みは、夫と年齢が離れているために、性生活の「卒業」が早く訪れることでした。今ならバイアグラによって高齢者も性生活を楽しめますが、当時EDは不治の病。そのため、熟女たちは若い男と不倫をすることが多かったのです。ゲーテはそうした女性たちによって、テクニックを磨きました。

才能溢れるゲーテは、話し相手としては楽しく、熟女たちから人気を得ていたのです。多くの女性との経験をとおして、「早漏」を克服し一人前の男に育っていきました。「若きウェルテルの悩み」が大ヒットし「ファウスト」も認められ有名人になると、次第に若い女性たちからも人気を博すことになります。中年になったゲーテは、自分よりも遥かに年下の少女たちと交わることで、若さを得られると考えるようになりました。

彼の作品の数々は、セックスで得られたエネルギーから生まれたのかも知れません。