隣の美人妻に思わず挿入してしまった北原白秋

童謡の「からたちの花」。「からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。で始まる歌詞は北原白秋の作詞です。白秋は主に大正時代に活躍した詩人であり歌人でもある人ですが、その美しい言葉の魔術に、現代でも酔いしれる人は少なくありません。時代を越え、多くのファンの心をつかんだ詩人と言えるでしょう。

純粋で汚れのない言葉のリズムから、白秋の自然体で清純な心が浮かび上がるように感じる人もいるかも知れませんが、姦通罪で訴えられ逮捕された経験があるほど、セックスに関してはだらしない男でした。熊本の裕福な商家の生まれで、子供のころから何不自由なく暮らしてきたため「坊っちゃん体質」のあまちゃんで、綺麗な女性に出会うとすぐに勃起して挿入してしまうという性癖を持っていたのです。そのお陰で、ドロドロの不倫地獄にはまり、2度の離婚と3度の結婚を経験しました。文学は、作家自身の私生活とは関係ないものなのかも知れません。

隣の主婦のエロな体を指をくわえて眺めていた!?

20才過ぎに人気詩人となった白秋は、25才のころに東京原宿に引っ越します。このとき、隣の家に住んでいたのがエロい体をした主婦の松下俊子。互いに心惹かれあい、親密な会話をする間柄とはなりますが、相手は夫のいる身。手を出すわけにはいきません。独身の白秋は俊子を想いつつ、オナニーを繰り返すしかなかったのです。

ところが、ある日、俊子が泣きながら白秋の家に飛び込んできます。聞くと、俊子の夫は暴力的なセックスが好きで、毎晩色んなことをさせられているとのこと。しかも、芸者の愛人がいて、その女との3人プレーまでさせられていると聞かされます。白秋は憤慨しつつも、その夫を羨ましく感じてしまいます。こんなに美しい女性と毎晩できるなんて…と。自分も是非抱いてみたいと願います。俊子の肩を抱き締め、離婚を勧めました。離婚が成立したら僕とセックスしよう、と。

我慢できずにセックスして牢屋に入れられた!?

当時は姦通罪という刑法上の罪がありました。結婚している女性と不倫をすると訴えられて、牢屋に入れられるのです。毎日俊子と会いキスをし胸を揉んだりしていたものの、姦通罪が頭にあったために、白秋は俊子への挿入だけは我慢していました。手を出せない、出すわけにはいかないと必死に耐えて、夜な夜な自分で慰めていたのです。

そんなある日、俊子が嬉しそうに訪ねてきます。とうとう、夫が離婚に同意してくれたのだ、と。そこでようやく白秋は、俊子の体を堪能することができました。長く待ち続けた分、激しいセックスになりましたが、それが大問題。夫は離婚に同意したものの、書類上ではまだ夫婦。白秋は夫のいる人妻に挿入したカドで逮捕されてしまったのです。

「からたちの花」の歌詞は、「からたちのとげはいたいよ。 靑い靑い針のとげだよ」と続きますが、白秋は俊子との恋愛を「からたち」に例えたのかも知れません。

「桐の花事件」呼ばれるこの騒動の後、俊子と白秋は結婚しましたが、その後離婚してしまいました。自分のものでない時には美しく見えても、毎晩抱いてみるとそうでも、なくなったのかも知れません。ただ、事件によって、白秋の作風は大きく変わりました。