セックスのあとで愛人が殺された「推定無罪」

アメリカの小説家スコット・トゥローの推理小説「推定無罪」。主人公はエリート検事のラスティ。元数学者で今は専業主婦をしている妻のバーバラはスレンダーな美女。それでも、ラスティは検事局の若い同僚であるキャロリンと不倫関係にありました。職場のデスクの上でもセックスをしてしまうほどのアツアツぶり。キャロリンは出世欲の強いセクシー美人で、上司との性的関係を出世に役立てようと目論んでいました。しかしある日、キャロリンが惨殺体で発見されます。撲殺された彼女の膣内に残っていた精液の主は、ラスティ。殺人罪で起訴された彼は、無罪を勝ち取るために戦います。この小説は、ハリソン・フォード主演で映画化され大ヒットしました。

エリートの愛人は誰とでもどこででもセックスする女だった!?

ハリソン・フォードの演じたラスティは、二枚目の超エリート。家に帰れば美しい妻が待っているのに、職場の若くてセクシーな部下キャロリンに誘惑されると、早速性行為に及んでしまいます。職場でもその気になれば、すぐにしてしまいますが、実は、キャロリンは彼以外の同僚数人とも性的関係を持っていました。彼女は出世のために、セックスを利用する女だったのです。

そんな愛人が、ある日他殺体で見つかります。捜査の担当を命じられたのはラスティ。ところが、現場に残っていた証拠は、犯人がラスティであると示すものばかり。残されたグラスからは彼の指紋が発見され、他殺体の膣内に残されていた精液は彼のものでした。セックスしたのは事実でも、殺人には身に覚えのないラスティは、無罪を勝ち取るために戦います。

ハリソン・フォードの魅力がフルに発揮された作品です

ラスティの妻役を演じたのは、ブルース・ウィリス主演映画「ダイ・ハード」でも妻役を演じたボニー・ベデリア。大人の色気を感じさせる美人女優です。セクシーな不倫相手役を演じたのはグレタ・スカッキ。「ブロークン・トレイル 遥かなる旅路」や「ビヨンド the シー 夢見るように歌えば」などの作品に出演しています。

映画の封切り当時は、ハリソン・フォードがもっとも活躍した時代。「スター・ウォーズ」「今そこにある危機」「パトリオット・ゲーム」「インディ・ジョーンズ」など、立て続けにヒット作で主演を演じています。セクシーで勇敢、タフ、クレバーな役どころを次々とこなし、「推定無罪」でもその魅力を発揮しました。顔立ちの整った二枚目とはいえないかもしれませんが、とてもカッコいい俳優です。セックスシーンのある映画に出演した経験はあまりありませんが、この映画の中では、魅力的な愛人との濃厚なシーンを演じています。

この映画の結末は予想外の展開であり、主人公ラスティに不利な証拠がなぜ出てきたのかが、最後にならないとわからない、巧みな構成となっています。推理小説として卓越したプロットになっていると言えるでしょう。小説には続編もありますが、夫婦の関係はうまくいかなくなっています。小説を読んだ後に映画を観ても、その逆でも両方とも楽しめる作品です。